2014/08/29

Saturday Lecture on September 13th 2014


Bobby Fischer, Susan Polgar Chess Daily News より

明日は名古屋の記事を出すつもりですので、先に9月のSaturday Lecture の告知です。8月は元世界チャンピオン、Tal のゲームをテーマにレクチャーを行ったところ、過去最多16名の参加者にお集まりいただきました。そこで、世界チャンピオンシリーズを続け、9月はFischer を扱うことに致します。翌日には神保町で「ボビー・フィッシャーを探して」日本語版の、出版記念イベントも開催されますしね。

【日時】 2014年9月13日(土) 13:00~15:00
【会場】 チェスセンター(最寄駅:池上駅)
【形式】 レクチャー+質疑応答
【テーマ】 Play Like Bobby Fischer
【テーマ詳細】

Fischer は、旧ソ連勢が独占していた世界チャンピオンの座を、アメリカのプレーヤーとして初めて奪取し、世界のチェス界に革命を起こした天才児として知られています。Memorable Games が日本語版でも出版されるなど、日本でも人気の高いFischer が、どういったプレーで旧ソ連のマスターたちと戦い、世界の頂点へと駆け上がっていったかを見ていきましょう。

【参加費】 一律1000円
【参加資格】なし
【対象】 レイティング2000未満

2014/08/25

Back to Budapest Again


トロムソから日本に戻って一週間が経ちました。その帰国直後から考えていたことですが、今年中に再び、ブダペストに行こうと思います。前回のヨーロッパ遠征から戻ったのが昨年の12月ですので、すでにそれから8か月が経ったことになります。今年は少しのんびりでしたね。

今現在考えて予定では、12月のFirst Saturday からハンガリーでのプレーに戻ります。12月にはハンガリーで3つのGM トーナメントが開催されるため(年末年始のYear End もあれば)、ひとまずそれには、すべて参加するつもりです。日本に戻ってくる時期は未定ですが、なるべく早くが良いですね。昨日、南條くんがIM タイトル獲得を決めましたが、羽生さんも年末にどこかの海外大会に参加する予定だと聞いているので、今年は日本から3人のIM が誕生する、記念すべき年になるかもしれません。そうできるように頑張ってきますので、日本からの応援を、再びよろしくお願い致します。

2014/08/24

The First International Master from Japan - Ryosuke Nanjo -


Tromso Olympiad から

先程、ラトビアのリガで行われていたトーナメントの最終結果が発表され、南條くんが最終戦でイスラエルのIM に勝利を収めました。これにより、この大会のレイティングパフォーマンスは2449.8、切り上げて2450 となり、3つ目のIM ノーム獲得です。そしてレイティング増加は25.2 ですので、オリンピアードの増加分、30.8 と合わせて、次回更新で+56 となり、9月の新レイティングは2400 ジャストとなります。つまり...

日本から初のIM 誕生です!



今年の全日本前は2308でしたので、南條くんはこの4か月の3大会で、レイティングを92 上げたことになります。係数が15から20に増加したことを踏まえても、南條くんの数字の上昇には目を見張るものがありますね! IM タイトル獲得争いの最大のライバルは羽生さんだと思っていた私にとって、南條くんに先を越されたことはもちろん悔しいですが、まずは日本から初めてのIM が誕生したこと、そして14年の付き合いとなるライバルの成功に、祝福の言葉を贈りたいと思います。南條くん、本当におめでとう! 次回のFIDE Congress での正式なタイトル承認が、とても待ち遠しいですね。

Riga Technical University Open 2014

2014/08/21

13th World University Championship in Katowice


トロムソオリンピアードと入れ替わりで始まったのが、ポーランド、カトヴィツェで開催されている大学生の世界選手権です。ロシアで2008年に開催された際は私が、ポルトガルで2012年に開催された際は、篠田くんと尚広くんが参加しています。今年は近年最多の男女計7名がポーランドに出陣しており、ここまで5試合、前半戦を終えています。

Katsuta, Y (JPN, 1917) - Kishikawa, K (JPN, UR)
World University Men (5)

1. d4 Nf6 2. c4 g6 3. Nc3 Bg7 4. e4 d6 5. Nf3 O-O 6. Be2 c5 7. d5 e5 8. O-O a6 9. Ne1 Ne8 10. Rb1 f5 11. b4 Nd7 12. Nd3 fxe4 13. Nxe4 cxb4 14. Rxb4 Qc7 15. Ng5 Nc5 16. Nxc5 Qxc5 17. Rb3 Nf6 18. Ba3 Qc7 19. Qb1 Rb8 20. Rb6 Rd8 21. f4?



奇しくも日本人対決となった昨夜の5R、ここまで勝田くんはクイーンサイドから優位に試合を進めていましたが、ここで軽率な手が出ます。f2-f4 は自身のキングの守りを弱めるうえ、黒の黒マスビショップやe ファイルといった危険なラインを開き、黒にカウンターのチャンスを与えてしまうことになります。

21... exf4 22. Rxf4 Qe7 23. Ne6 Bxe6 24. dxe6 Bh6 25. Rf3 Qxe6 26. Qd3 Ng4 27. Rxd6 Rxd6 28. Qxd6 Qxd6 29. Bxd6 Re8 30. Kf1 Ne3+ 31. Kf2 Nf5 32. Bf4 Bf8 33. Rd3 Bc5+ 34. Kf1 Rf8 35. Ke1 Nd4 36. Bh6 Re8 37. Rxd4 Bxd4 38. Kd2 Rd8 39. Kc2 Bc5 40. Bf3 b6 41. Bd5+ Kh8 42. Bf4 Re8 43. Kd3 Kg7 44. h4 a5 45. Bc7 Re3+ 46. Kd2 Ra3 47. Be5+ Kf8 48. Bb2 Rxa2 49. Kc1 Ba3 0-1


昨年の新人では頭一つ跳び抜けた実力を持ち、すでに上智のエースとも呼べる存在の岸川くんは、海外初となるこの大会で、ここまで2/5 と健闘しています。残りの4試合も頑張って、FIDE レイティングを獲得できると良いですね。

Garcia Morales, I (WIM, MEX, 2113) - Shibata, M (JPN, 1592)
World University Women (5)

1. d4 d5 2. Nf3 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. Nh4 Bg6 7. Nxg6 hxg6 8. e4 e6 9. Bxc4 Bb4 10. Qb3 a5 11. Bg5 Qxd4 12. Rd1?



続いてお茶の水女子大のチェスサークルを率いる、柴田さんのゲームへ。白はd4 を取らせるのはぎりぎりありでも、2つ目とポーンとキャスリングの権利を失っては、駒損の代償を求めるのが難しくなるでしょう。

12... Qxe4+ 13. Kf1 Qe5 14. Bxf6 Qxf6 15. Ne4 Qe7 16. Qg3 O-O 17. Ng5 Rd8 18. Ke2 Nd7 19. Rd3 Nf6 20. Rhd1 Rxd3 21. Bxd3 Nh7 22. h4 Bd6 23. Qe3 Nf6 24. Qf3 Bc7 25. Rh1 Qb4 26. b3 Qd4 27. Rd1 Qb2+ 28. Rd2 Qxb3 29. h5 Qd5 30. Ne4 Nxe4 31. Bxe4 Qxh5 0-1


全日本選手権ではポテンシャルの高さが指摘されながらも、イマイチそれを発揮しきれなかった柴田さんは、この大一番でメキシコのWIM に完勝といえる内容でした。日本の女子選手が、海外のFIDE 公式戦で2100台に勝つのは、ずいぶん久しぶりではないでしょうか。

Wyss, J (FM, SWI, 2276) - Kobayashi, A (JPN, 2089)
World University Men (4)

1. e4 c5 2. Nf3 e6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nc6 5. Nc3 Qc7 6. Be3 a6 7. Qd2 Nf6 8. O-O-O Be7 9. f3 h5 10. Kb1 b5 11. Qf2 Bb7 12. Nb3 d6 13. Bd3 Ne5 14. Bb6 Qc8 15. Na5 Bc6 16. Qg3 O-O 17. Bd4 Ned7 18. f4 b4 19. Nxc6 Qxc6 20. Ne2 Rfc8 21. e5 Ne8 22. Qh3 h4 23. g3 a5 24. gxh4 a4 25. Qg4 Nc5 26. Bxc5 dxc5 27. f5 Rab8 28. f6 Bxf6 29. exf6 Nxf6 30. Qc4 b3 31. cxb3 Rb4 32. Qa6 Qc7 33. Nc3 axb3 34. a3 Rxh4 35. Nb5 Qb8 36. Nd6 Rd8 37. Qb7 Qxd6 38. Bh7+ Kxh7 39. Rxd6 Rxd6 40. Qxb3?!



3つ目は、今回の日本チームをまとめる小林くんのゲーム。スイスのFM Wyss は、この大学生世界選手権で、私や尚広くんとも対戦したことのあるプレーヤーです。白はクイーンを取ったところまでは良かったのですが、こちらのポーンを取ったのが緩手。f7 を取るほうが、黒キングにもプレッシャーをかけることができ、ベターだったでしょう。

40... Ne4! 41. Ka2 f5 42. Qb7 Rg4 43. h3 Rg2 44. a4 c4 45. Ka1 Rdd2 46. Qb4?


ここで再び46... Qf7! ならば、まだ試合を救うチャンスがありました。私はライブでこの手を見て、小林くんの勝ちを確信しました。

46... c3! 47. bxc3 Rc2 48. a5 Nxc3 49. Qh4+ Kg6 0-1



危ないゲームではありましたが、なんとか逆転勝利です。ここまで2勝3敗、負けた各上相手にはなかなかチャンスを作るのは難しい内容ですが、後半戦でもう一つ、大きな勝利を期待したいと思います。World University Championship は残り4試合、今日はレストデイで明日からの再開です。ここまでの棋譜やゲーム中継は、公式HP やChessBomb でチェックすることができます。

13th World University Championship Live Games
ChessBomb

2014/08/19

講演イベント情報 - 羽生善治さんに聞く 日本と世界の関係性 -


9/14 のみすず書房のイベント情報を公開したばかりですが、その2週間後にも羽生さん関連のイベントが、三軒茶屋の昭和女子大学で開催されます。こちらのイベントは、NPO法人 グローバル・ヒューマン・イノベーション協会の主催で、今後、様々な分野で活躍するグローバルな人材が、ゲストとして招かれる予定です。その記念すべき第1回講演会のゲストとして、将棋棋士の羽生善治さんが登場します。私も冒頭で羽生さんを紹介する役として、少しだけ喋らせていただきます。こちらのイベントは席数がまだ残っていますので、興味のある方は詳細をチェックした後、お申し込みください。以下、イベント詳細です。

【日時】 2014年9月27日(土) 15:30~17:00
【会場】 昭和女子大学、オーロラホール (最寄り駅、三軒茶屋)
【講演テーマ】 羽生善治さんに聞く 日本と世界の関係性
【内容紹介】
将棋やチェスなどのゲームの歴史、伝統、位置付け、関連性、将来性、そして今後の行方などのお話を通して、日本人として世界に目を向けることの大切さを語ってくださいます。将棋やチェスなどをこよなく愛する方々はもちろん、これから世界に羽ばたこうとする若者たち、そして背中を押してあげたいお子さんやお孫さんをお持ちの方々にも、ぜひお聞きいただきたいお話です。

【参加費】 2000円
【申し込み先】 羽生善治さんに聞く 日本と世界の関係性 イベント特設ページ

私もこうしたイベントに関わるのは初めてですので、とても楽しみにしています。チェスや将棋といったゲームの垣根を越え、多くのご参加をお待ちしています。それでは、よろしくお願い致します。

2014/08/18

Saturday Lecture on August 23rd 2014


Mikhail Tal Chess News より

オリンピアードのために告知が遅くなりましたが、今週土曜日に行う池上でのレクチャー予告です。8月9月はレクチャーの開始が午後となりますので、時間をお間違えのないよう、よろしくお願い致します。

【日時】 2014年8月23日(土) 13:00~15:00
【会場】 チェスセンター(最寄駅:池上駅)
【形式】 レクチャー+質疑応答
【テーマ】 Play Like Mikhail Tal
【テーマ詳細】

8月からしばらくは、プレーヤーを絞ってゲームを紹介し、皆さんと並べながら、一緒に考えてみようと思います。8月は、盤上の魔術師と呼ばれた元世界チャンピオン、タリを扱います。攻撃的だと言われた彼のスタイルとはどんなものか、彼のゲームから何が学べるかをチェックしていきましょう。

【参加費】 一律1000円
【参加資格】なし
【対象】 レイティング2000未満

Tromso Olympiad 11th round Japan - Montenegro


Photo by Hasegawa

長かったトロムソオリンピアードが終わり、昨日の朝、日本に帰国しました。数日遅れですが、最終日の様子をお届けします。

男子チームは全員がGM のモンテネグロが最終戦の相手でした。棋譜や結果を見る限り、彼らもさほど調子が良くないことはわかっていましたので、なんとかポイントを取って最終順位を上げようと、格上のチームに挑みます。

Blagojevic, D (GM, MNE, 2505) - Kojima, S (FM, JPN, 2373)
Tromso Olympiad (11)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nc3 Nf6 4. e3 a6 5. Qc2 e6 6. Nf3 c5 7. cxd5 exd5 8. Be2 Be6 9. O-O Nc6 10. Ne5!?



この試合のために徹底的にSemi-Slav Accelerated Meran を見直してきましたが、この手はやや意外でした。Be6, Nc6 を挟めている以上、黒はナイトを交換しても、c6 にポーンの弱点が残らず、満足な展開となるはずです。

10... Rc8 11. Rd1 cxd4


ここは試合後に、Misha から11... Bd6 のほうが良かったのではないかと指摘されました。私はdxc5 の1テンポを気にしましたが、e5 のナイトを早めに消せるほうが重要であると、今、試合を見返していて感じます。

12. exd4 Be7 13. Bg5 O-O 14. Rac1 h6 15. Be3



黒はポーンも対称形で、特に大きな不満はないはずですが、ここから駒をどう組むか、意外と迷うところです。白からはf2-f4 (f4-f5 を可能性として作りつつ、e5 のナイトをサポート)、そしてBe2-Bf3 という将来図が見えるので、これになんらかの抵抗をしようと考えますが...

15... Qa5 16. a3 Ne4?!


クイーンがc2 から逃げなかったため、黒も同様にセンターにナイト運ぶタイミングはまさにここだと、時間を使った考えた末に結論を出しました。しかし、指した直後に相手からくるまずい手が見え、背中に冷や汗が流れます。

17. Nc4!



なぜ、この手の可能性を見落としていたのか... c6 で交換するか、e5 に残り続けるか、その二択しか見えていませんでした。これで白は一気に流れを引き寄せます。

17... dxc4 18. Qxe4 Bf5 19. Qf3 Bd3


黒はここにきて、ルークがf8 に残ったままなために、白からのd4-d5 を止められないことが致命傷となります。

20. Bxd3 cxd3 21. Rxd3 Rfd8 22. Rcd1 Bf6 23. b4!



d4 にプレッシャーをかけ続ける以外に戦う方法はないと思っていましたが、この手でゲームオーバーです。

23... Qxa3 24. Nd5 Qa2 25. Nxf6+ gxf6 26. Bxh6 Kh7 27. Qf5+ Kxh6 28. Qxf6+ 1-0


ここまでのGM との試合では、黒を持っても簡単には崩れることがなく、ゲームを作ってきただけに、大事な最終戦でこうした不甲斐ない内容になってしまったことは、チームメイトにも応援してくださっていた日本のチェスファンの皆さんにも、大変申し訳ないです。私はリザインした後、早々に会場を発ちますが、隣の1B ではなかなか面白い内容でゲームが進んでいました。


Nanjo, R (CM, JPN, 2344) - Djukic, N (GM, MNE, 2521)
Tromso Olympiad (11)

1. e4 c5 2. Nf3 Nc6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Qc7 5. Nc3 e6 6. Be3 a6 7. Qd2 Nf6 8. f3 Ne5 9. O-O-O Bb4 10. Nb3 b5 11. Qe1 Be7 12. f4 Ng6 13. e5 Ng4 14. Ne4 Nxe3 15. Qxe3 O-O 16. h4 Bb7 17. Bd3 f5 18. exf6 gxf6 19. Rhf1 f5 20. Nec5 Bd5 21. g4 Bd6 22. Kb1 Bxf4 23. Qe2 Rf7 24. gxf5 exf5 25. h5 Nf8 26. Bxb5!



南條くんの試合は、私が会場を去る直前、このポジションでした。Djukic の、ここで頭を抱えて悩んでいる様子からも、このビショップでポーンを取る手を、見落としていたことが分かりました。d5 のビショップを、b3 のナイトと交換してピースを取ろうとしても、Qe2-Qg2+ が、キングとルークのダブルアタックになっているのがポイントです!

26... axb5 27. Rxd5 Qc6 28. Qf3 Be3 29. Nd3 f4 30. Rg5+ Rg7 31. Rxg7+ Kxg7 32. Qg4+ Kh8 33. Nxf4 Rc8 34. Qe2 Qc4 35. Nd3 Bh6 36. Qg2 d6 37. Na5 Qc7 38. Nb3 Qe7 39. Nd4 Nd7 40. Nf5 Qf6 41. Nxh6 Qxh6 42. Qb7 Rd8 43. Qxb5 Qg7 44. Qd5 Nf6 45. Qf3 Nd7 46. Qe3 Nf6 47. h6 Qg6 48. Qe7 1-0


こうしてカペルではドローだったモンテネグロのGM Djukic を南條くんが下し、日本対モンテネグロの最終戦マッチは、非常に面白い結果となります。

90 Japan (JPN) - 53 Montenegro (MNE) 2 : 2

37.1 CM Nanjo, Ryosuke 2344 - GM Djukic, Nikola 2521 1 - 0
37.2 FM Kojima, Shinya 2373 - GM Blagojevic, Dragisa 2505 0 - 1
37.3 FM Watanabe, Akira 2252 - GM Kosic, Dragan 2486 0 - 1
37.4 Averbukh, Alex 2183 - GM Nikcevic, Nebojsa 2427 1 - 0


南條くんだけでなく、Alex もカオスなゲームを制して勝利! IM ノームのかかった暁さんは残念ながら敗れてしまいましたが、強豪モンテネグロと2-2 で引き分けるという結果で、男子チームはトロムソオリンピアードを締めました。ちなみに南條くんはオリンピアード規定により、IM ノームを2つ分獲得です。

そして試合後に惇多くんに確認したところ、7月からFIDE レイティングの計算係数は15から20にアップされたそうで、南條くんのこのオリンピアードでの変動は、+31 となります。(ちなみに、18歳未満でレイティング2400未満のプレーヤーは、係数が驚きの40です!) トロムソからラトビアのリガに飛び、連続でトーナメントに参加中の南條くんは、ここで好成績を収めて、3つ目のIM ノームとレイティングを25 以上獲得すれば、一気にIM へと駆け上がることとなります。


118 Kenya (KEN) - 104 Japan (JPN) ½ :3½

53.1 Jumba, Gloria 1507 - Hashimoto, Azumi 1712 0 - 1
53.2 WCM Shah, Riya 1289 - WCM Hoshino, Karen 1738 ½ - ½
53.3 Winfred, Thitu 0 - Amamiya, Anna 0 0 - 1
53.4 Wabuti, Rose 0 - WCM Hasegawa, Emi 1698 0 - 1


女子チームはカレンのみドローでしたが、他の3人がゲームを制して、無事にケニアを下しています。長谷川さんは、相手がこの大会中にWFM のタイトルを取った強豪だということで、試合前に随分と心配していましたが、終わってみれば相手のピースサクリファイスを受けきり、問題ない勝利でした。女子チームは途中、苦しんだラウンドも多かったですが、最終戦をしっかりと勝ってくれて、一安心です。


この日は夕方から表彰式とクロージングセレモニーです。このトロムソでは、Ding Liren, Yu Yangyi の2人の若手の台頭が近年目立つ、中国が悲願の初優勝。Wang Hao、Bu Xiangzhi、Li Chao という、これまで代表だった3名の2700台を、自国で留守番させたうえでの優勝というのは、中国のプレーヤー層がヨーロッパの強豪国と比較しても全く劣らない程、厚くなったことを示していると思います。

2位は、私が全力で応援していたハンガリー。78年のオリンピアード優勝メンバーであるGyula Sax が今年亡くなり、36年ぶりの優勝を目指していたハンガリーは、優勝国の中国に負けただけで、スペイン、ルーマニア、イスラエルなどを下しての準優勝でした。どうせならば優勝してほしかったですが、2位でもハンガリーにとっては近年稀にみる好成績です。代表5人のうち、最もレイティングの低いBalogh が、ボード賞を取る活躍で2番ボードの抜擢に応えたのが、今回の好成績につながりましたね。ちなみに残念なことですが、このオリンピアードで20年以上女子の世界ランキング1位を守ってきたJudit Polgar が、現役引退を表明しています。


10年以上ファンだったJudit と。 Photo by Hashimoto

3位には意外なことに、Anand、Harikrishna を欠いたインドが入りました。2500台のGM を中心にしたインドが、過去最高戦績を収めることができたのは、もちろん代表たちが頑張ったからでもありますが、ロシア、アルメニア、ウクライナといった大本命たちが、大きく崩れたおかげでもあるでしょう。なにはともあれ、オリンピアードでアジア勢が2国入賞するというのは、過去になかったことだと思います。


Open Section Final Standings

1st Place China
2nd Place Hungary
3rd Place India

73rd Place Japan


もちろん、最終戦でモンテネグロとで引き分けた日本も、最終順位はスタートランクの90位から、大幅アップの73位です! 男子メンバーは全員が勝率50% 以上で、特に自覚はしていなかったのですが、過去最高に近い戦績だったのでしょうかね。オリンピアードでのIM ノームも、暁さんの2000年以来ですし、今年のチームは確かに強く、調子も良かったと思います。(全体を通してGM に4勝、全員GM のチームに引き分けといった記録も、もしかしたらオリンピアードで初かもしれません。調べてみます。)

2週間以上の長い戦いが終わり、今は選手みんなが(ラトビアにいる南條くん以外) 一息ついている頃だと思いますが、それは日本で固唾を飲んで見守ってくれていた、チェスファンや選手の家族も同じことでしょう。長い間、応援ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。トロムソオリンピアードを振り返った記事はまた別に出すつもりですので、ひとまず今日の記事については、この程度とさせていただきます。それではまた。

2014/08/13

『ボビー・フィッシャーを探して』刊行記念イベント「盤上の冒険者たち」


来月、イベントに出演することになりましたので、そのご案内です。みすず書房から、映画にもなった『ボビー・フィッシャーを探して』の日本語版が出版されることになりました。それを記念して、訳者の若島さんと羽生さんの対談、ならび私と羽生さんの対局イベントが、9/14 に神保町で行われます。イベント詳細は、以下のリンクからチェックしてみてください。

『ボビー・フィッシャーを探して』刊行記念イベント「盤上の冒険者たち」

みすず書房が告知を出したのが8/8 ですが、申し込みの枠80名は、すでに埋まってしまったようです。この記事で初めてイベントのことを知ったチェスファンには申し訳ないですが、イベント会場に直接お越しいただかなくとも、イベントを楽しんでいただけるような工夫を模索中ですので、またこのイベントについては続報をお待ちください。

Tromso Olympiad 10th round Japan - Scotland


スウェーデンのGM Ulf Andersson と Photo by Hasegawa

オリンピアードもいよいよ大詰め。最終戦の一歩手前、10R を迎えました。日本男子チームの相手は、6年前のドレスデンオリンピアードで激戦を繰り広げたスコットランドです。No.1 GM Jonathan Rowson はいませんが、GM Colin McNab とGM John Shaw を抱えるこのチームは、全く楽な相手ではありません。

Kojima, S (FM, JPN, 2373) - Greet, A (IM, SCO, 2431)
Tromso Olympiad (10)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 a6 5. a4 e6 6. g3 dxc4 7. Bg2 c5 8. O-O!?



Play the Ruy Lopez や、Play the Queen's Indian の著者、IM Andrew Greet とは6年前の北京以来の対戦です。つい最近までは、Nimzo-Indian とQueen's Indian のレパートリーでしたが、最近になってa6 Slav を使っていることが判明。1R でMovsesian と指すために用意したラインを見直して試合に臨みます。

8... cxd4 9. Nxd4 Bc5 10. Nc2 Nc6!?


QGA では、このようにクイーンを取らせてキングがセンターに留まる作戦もあると思いますが、本譜では白から黒マスビショップを交換しにいきやすいため、e7 のような黒マスにキングが留まるのが得策かは、少し怪しいと言えるでしょう。

11. Qxd8+ Kxd8 12. a5!



Andrew はこの手を見落としていたのでしょうか。Nc6-Na5 を防ぎつつ、Ra1-Ra4 の可能性を作り、さらにはb6 のマスをしっかり抑えてb7 のポーンを長期的なターゲットにできるこの手は、白にとってメリットが多いと判断できます。この手は以前にハンガリーでa6 Slav を指した、こちらの試合でもポイントになっています。唯一気をつけなければいけないのは、ややポーンが伸びすぎであるため、a1 のルークが他のファイルに回りにくいことでしょう。

12... Ke7 13. Be3 Bxe3 14. Nxe3 Bd7 15. Nxc4


白は無事にポーンを取り返し、アクティブなピースでクイーンサイドにプレッシャーをかけて、アドバンテージを得ています。

15... Rhd8 16. Rfc1 Be8 17. e3 Rab8 18. Na4 Nd5 19. Nc5 f6 20. Ra3



c4 にきたナイトでa5 のポーンを守れた白は、a1 のルークがフリーになったので、これを3段目で他のファイルに振りにいきます。

20... e5 21. h4 Bf7 22. Rd3 Ncb4 23. Rd2 Rbc8!?


この手は明らかにミスだと思いましたが、残り時間が6分では確信は持てませんでした。それでも自分の直感を信じてポーンを取りに行きます!

24. Nxb7 Rd7 25. e4 Nb6?



Andrew は長考から残り3分を切った末に、この手を指してきました。しかし、これは完全に23... Rbc8 がミスだったことを認め、白のdファイルにできるパスポーンを恐れた手だと分かったので、私はとても気が楽になりました。25... Rxb7! 26. exd5 Rb5 27. d6+ Kd8 28. b3 Rcc5!= これならば大変難しいですが、黒はゲームを続けることができます。

26. Rxd7+ Nxd7 27. Nbd6


これでb7 に跳びこんだナイトは難を逃れ、相手の白マスビショップと交換することができます。

27... Rc6 28. Nxf7 Kxf7 29. Bf1 Ke7 30. Rc3 Nc5 31. Ne3 Kd8 32. Rc4 1-0



最後は我ながら、綺麗にゲームを決められたと思います。b4 のナイトをアタックし、次にb2-b4 と突けばピースアップです。黒はどうすることもできず、ここでリザインしました。Andrew はこの試合、私に勝てばGM ノームだったので、そのチャンスを潰してしまったのは気の毒だと思いますが、これも勝負の世界では仕方のないことです。それに隣のボードでは、暁さんがJohn Shaw に負けてIM ノームを取り損ねたので、それはお互い様ですね。

66 Scotland (SCO)  - 90 Japan (JPN) 2 : 2

34.1 GM McNab, Colin A 2441 - CM Nanjo, Ryosuke 2344 0 - 1
34.2 IM Greet, Andrew N 2431 - FM Kojima, Shinya 2373 0 - 1
34.3 GM Shaw, John 2419 - FM Watanabe, Akira 2252 1 - 0
34.4 FM Tate, Alan 2347 - Mitsuya, Naoto 2024 1 - 0


私だけでなく、南條くんがGM McNab に勝って、強豪スコットランドと2-2 のドローです! 南條くんは前回のイスタンブールオリンピアードに続き、2戦目のGM 戦勝利ですね。おめでとう!


81 IPCA (IPCA) - 104 Japan (JPN) 3 : 1

50.1 WIM Jennitha, Anto K. 1964 - Hashimoto, Azumi 1712 1 - 0
50.2 WIM Melnik, Galina 2017 - WCM Hoshino, Karen 1738 1 - 0
50.3 WIM Kaydanovich, Marina 1851 - Amamiya, Anna 0 ½ - ½
50.4 Konkolova, Nikola 1481 - WCM Hasegawa, Emi 1698 ½ - ½


女子チームはIPCA に3-1 で敗れています。最終戦こそ勝って、このオリンピアードを締めくくってほしいですね!

今日1日、2回目の休憩日を挟み、最終戦は14日に行われます。最後のペアリングは、男子が全員GM のモンテネグロ! 6年前のドイツ3軍よりも厳しく、私の知る限りではこれまでのオリンピアードで、最も強い最終戦の相手です。こうした相手と当たった要因は、彼ら自身がさほど調子が良くないことも挙げられますが、私たちがこれまで好成績を残していることにあります。南條くんは最終戦、勝てば初のIM ノーム、暁さんもドローで2つ目のIM ノームです。最後にひと踏ん張りして、日本チームの過去最高戦績を残したいですね。

女子チームはケニアとの対戦。皆が実力を出し切れば、しっかりと勝ち切れる相手だと信じています。皆さん、最終日もよろしくお願い致します!


10R の検討の様子。長谷川さんの試合は、ピースをタダで取ったものの、その後プロモーションを許し、相手にクイーンが出現。クイーンとルークに攻撃されたキングが、盤の反対側までトコトコ逃げてから、相手のクイーンを取ることに成功し、最後はルーク vs ビショップでドローになるという、波乱万丈すぎる内容でした。Misha もツボにはまってしまったようで、終始笑い転げています。長谷川さんは、前回のイスタンブールオリンピアードでの、形状記憶ポーンのゲーム(eファイルとfファイル、gファイルとhファイルのポーンが、それぞれ位置が入れ替わり、最終的には4ポーン vs ルークで勝ち。) といい、チームを和ませるゲームを見せてくれます。

2014/08/12

Tromso Olympiad 9th round Japan - Thailand

この日は私とも深いかかわりがある国、タイとのマッチングです。FM の数や上位のレイティングでは、アジアにおける日本のライバルとも呼べる存在ですが、国際トーナメントの規模や、チェススクールによる指導では、タイのほうが日本よりもやや進んでいると言えるでしょう。私の対戦相手、Kongsee は、トーナメントから引退気味のFM たちを除けば、タイではエースと呼べるプレーヤーです。

Kongsee, U (THA, 2251) - Kojima, S (FM, JPN, 2373)
Tromso Olympiad (10)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. Nc3 dxe4 4. Nxe4 Bf5 5. Ng3 Bg6 6. N1e2 e6 7. Nf4 Qc7 8. c3 Nf6 9. h4 Bd6 10. Qf3 Nbd7 11. Nxg6!?



相手は元来早指しなうえ、入念なオープニングの準備のうえで試合に臨んでいたようでした。このN1e2-Nf4 の変化は久々ですが、これまで培ってきた経験で黒が満足に指せるポジションを目指します。

11... hxg6 12. Bg5 O-O-O 13. Ne4 Be7 14. O-O-O Qa5 15. Bc4 Qf5!?


このクイーンの動きはありだと思います。もしf5 でクイーンを交換した場合、gxf5 と取り返して、黒はg4, e4 のコントロールを得ます。

16. Nd2 Nd5 17. Bxe7 Nxe7 18. g4 Qxf3 19. Nxf3 Nb6 20. Bb3 Nbd5



白はNc3-Ne4-Ng3-Ne4-Nd2-Nf3 とナイトが長い旅路を経て、e5 もしくはg5 から、f7 を狙おうとしています。しかし、これは一時的なもので、黒は丁寧に対処すれば問題なくなるでしょう。それよりも、g2-g4 と突いたことで、h4 のポーンが守りにくくなったことと、f4 のマスにナイトが侵入しやすくなったことを利用し、黒は戦います。

21. Ng5 Rdf8 22. Rh3 Kd7 23. Re1 Ke8


キングがここまでくれば、f7 はひとまず安心です。

24. Reh1 Nf6 25. f3 Ned5 26. Kd2 Ke7 27. R3h2 Rd8 28. Re1 c5!



ここは仕掛け時だと判断して、ポジションを開きます。h4 のポーンの守りを気にさせている間に、他に付け入るポイントを作り出そうとします。

29. dxc5 Nb4+ 30. Ke2 Nd3 31. Rb1 Nxc5 32. Bc2 Nd5 33. Kf2 Nf4 34. Kg3 e5


これでf4 のナイトを固定し、間違いなく黒がやや指しやすくなったと感じました。それでも、勝負はここからです。

35. b4 Nce6 36. Ne4 b6 37. Re1 f6 38. Bb3 Rd3 39. Rc2? Rc8?!



時間が増える直前、例のごとく時間切迫でしたが、ここは自分が優位だと信じていましたし、c3 の弱点にゆっくりとプレッシャーをかければ問題ないと考えていました。しかし、ここで黒は駒得になるチャンスを逃しています。39... Rxh4! 40. Kxh4? Rxf3-+ ならば、次のメイトが防げず、黒勝ちとなります。つまり、h4 のポーンをただで取ることができました。

40. Rec1 f5 41. Bxe6 Kxe6 42. Ng5+ Kf6 43. Nh7+ Ke7


相手はNg5-Nh7 のドロー狙いですが、私はもちろん勝ちを狙います。Kd6 まで上がれば、黒は問題なくe5 を守り、うまく手が作れると思っていたのですが...

44. Re1 Kd6 45. Ng5 Rc7 46. c4 Ne6 47. c5+ bxc5 48. bxc5+ Nxc5 49. h5!



1ポーンをサクリファイスした後のこの手が、非常に素晴らしいものでした。私はこれを見るまで、黒の優勢を信じて疑っていませんでしたが、試合後のMisha との検討では黒が明確に有利になるような筋を見つけることはできませんでした。

49... e4


a) 49... gxh5 50. gxf5 e4 51. Rec1 Kd5 52. Kh4! (52. Kf4!? exf3 53. Ne4 g5+ 54. Nxg5 f2 55. Rxf2 Ne6+ 56. fxe6 Rxc1 57. Kf5=/+) 52... exf3 53. Kxh5=
b) 49... Ne4+ 50. Nxe4+ fxe4 51. Rxc7 Rxf3+ 52. Kg2 Kxc7 53. Rxe4 Rf4 54. Rxe5 Rxg4+ 55. Kf3 gxh5 56. Rxh5 Ra4 57. Rg5 Rxa2 58. Rxg7+ Kb6 59. Ke3=
c) 49... Kd5 50. Rec1 Ne4+ 51. Kh4=


50. hxg6 f4+?!



私は勝ちを目指すためにエクスチェンジを捨てる決断をしましたが、ここはすでにドローに甘んじなければいけませんでした。50... fxg4 51. Kxg4 exf3 52. Nxf3= ならば、間違いなくイコールです。

51. Kxf4 Ne6+?


51... Rxf3+ 52. Nxf3 Ne6+ 53. Kxe4 Rxc2 ならば、これもまたドローでしょう。私のミスは、3つ目のポーンが落ちて白に強力なパスポーンができることを読み落としていたことでした。

52. Nxe6 Rxc2 53. Rxe4+-



これで黒はg7 を救うことができず、ゲームオーバーです。

53... Rf2 54. Nxg7 Rdxf3+ 55. Kg5 Rf8 56. Nf5+ Kd5 57. Ra4 Ra8 58. g7 Ke6 59. Rxa7 1-0


ドローを蹴って勝ちにいった結果とはいえ、この負けは苦しいものです。これもまた勉強ですね。

90 Japan (JPN) - 113 Thailand (THA) 2½:1½

44.1 CM Nanjo, Ryosuke 2344 - Kulpruethanon, Thanadon 2143 1 - 0
44.2 FM Kojima, Shinya 2373 - Kongsee, Uaychai 2251 0 - 1
44.3 FM Watanabe, Akira 2252 - Wiwatanadate, Poompong 2106 1 - 0
44.4 Mitsuya, Naoto 2024 - Thanarotrung, Ratchaphon 1951 ½ - ½


タイとのマッチ自体は、南條くんと暁さんが白で勝ち、三ツ矢さんが苦しいポジションを粘ってドローにしてくれたため、なんとか勝つことができました。自分だけ負けというのは何ともすっきりしない結果ですが、なにはともあれ、ライバルであるタイを下してほっと一息です。


104 Japan (JPN) - 107 Netherlands Antilles (AHO) 2 : 2

52.1 Hashimoto, Azumi 1712 - WFM Diaz, Maria M.A. 2029 ½ - ½
52.2 WCM Hoshino, Karen 1738 - Salim-Moussa, Arzy Zahia 0 1 - 0
52.3 Amamiya, Anna 0 - Mena, Ailen Oriana 1681 0 - 1
52.4 WCM Hasegawa, Emi 1698 - WCM Salim-Moussa, Seydi 1724 ½ - ½


女性陣はオランダ領アンティルと2-2 の引き分け。わずかにあった雨宮さんのWFM のチャンスは、また次回に持ち越しとなりました。

2回目の休憩日前日の今日は、男子がスコットランド、女子がなんらかの身体障害を持つプレーヤーのチーム、IPCA と対戦です。スコットランドといえば、6年前のドレスデンオリンピアードで、私がJonathan Rowson を相手に大逆転での勝利を収めましたが、今回は彼を欠き、ややパワーダウン。それでも、John Shaw、Colin McNab という2人のGM は当時と変わらず、代表メンバーを守っています。暁さんはJohn Shaw を相手にドローでIM ノーム獲得となる大一番、隣の席から期待しています。


日本ではJapan League が終わり、中村龍二さんが久々の国内大会の優勝を決めたようです。塩見さん、桑田くんとIVL メンバーで上位を占められたことも良かったですね。参加した皆さん、お疲れ様でした。

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