2012/06/05

FS 2012 June 3rd round - Pond Bottom -

前回の記事で崖っぷちと書きましたが、その崖から滑り落ちました。試合には集中できているつもりなのですが、優勢になった際に指し手や読みが荒くなる悪癖を直さなければ、なんともなりません。それにしても、見せるのが恥ずかしい負け方でした。

Kojima, S (FM, JPN, 2264) - Wang, Doudou (CHN, 2130)
First Saturday 2012 June IM (3)

1. Nf3 Nf6 2. c4 c5 3. Nc3 Nc6 4. d4 cxd4 5. Nxd4 e6 6. g3 Qb6 7. Nb3 Ne5 8. e4 Bb4 9. Qe2 d6 10. f4 Nc6 11. Be3 Qc7 12. Bd2 Qb6 13. O-O-O O-O 14. Kb1 a5?! 15. Be3! Qa6 16. Nb5!+/-



序盤はこれで、完全に流れが来たと思いました。アウトポストに居座ったナイトや、dファイルのコントロールで、白の優勢は明らかです。

16... Ne8 17. a4 b6 18. Qf2 Nb8 19. c5 dxc5 20. Nd6! Qa7 21. Nxc8 Qb7 22. Nxb6 Qxb6 23. Nxc5 Qc7 24. e5 Qe7 25. Bg2 Nc7 26. Bxa8 Nxa8



1ポーン+エクスチェンジアップとなり、あとは時間の問題のはずでした。

27. Nd3 Na6 28. Nxb4 Qxb4 29. Rd4 Qb3 30. Bd2 Nb6 31. Bxa5?


この辺りから、おかしな手が白に出始めます。ここは先に、31. Qe3 とクイーンをぶつけておけば、何事もなく勝てます。

31... Nc4 32. Rxc4?



ここでエクスチェンジを返す判断がさらにおかしく、白は完全にアドバンテージを失ってしまいます。32. Bc3 Na3+ 33. Kc1 Rc8 34. Qd2+- と、白は十分に駒得をキープしたまま、キングを守りきることができましたが、ギリギリまで考えてもこれが読み切れませんでした。

32... Qxc4 33. Rc1 Qxa4


a4 のポーンを守る方法はなく、単純な1ポーンアップになってしまいます。さらにはキングが不安定な白は、ここから局面を進展させることができません。

34. Qd2 h6 35. Rc2 Rb8 36. Qc3 g6 37. Qd2 Rb5??



これは40手まで進めたうえで、ドローにするしかないかと思っていた矢先、とんでもないブランダーが相手から来ました。しかし、ここで勝ちが見えた途端にまたひどいミスが出ます。

38. Qd8+ Kh7 39. Qd7??


時間が残り少ないとは言え、ありえないブランダーです。このレベルのミスは、かなり久しぶりのはずです。言うまでもなく、39. Qe7 ならば、黒はf7 を守ることができず、白勝ちです。

39... Rxb2+ 0-1



この日ブダペストを発つ、プロカメラマンの竹沢うるまさんが写真を撮りに来てくれていただけ、かなり情けない最後でした。今日のGalyas とのゲームで、なんとか浮上のきっかけを掴まなければいけません。


そしてあまりに負けすぎているため、管理人の近藤さんに、今日から晩飯抜きを言い渡されました。冷やし中華が最後の晩餐となり、今日からは自炊生活に戻ります。

3 件のコメント:

bmasahiro さんのコメント...

負けると飯抜きなのか...

Shinya_Kojima さんのコメント...

ハングリーにならないと、ダメだそうです。

bmasahiro さんのコメント...

ハンガリーでハングリー。うまいことできてるな。

コメントを投稿

Copyright © 2011 Shinya Kojima All rights reserved.